#5 仮想通貨は買いどきなのか?

 

<現状の説明>

ビットコインイーサリアムなどの仮想通貨は次世代の通貨だ!という期待が緩和で市場に溢れていた投機マネーを集めて暴騰している。

正確にはして「いた」だ。2022年現在、ピーク時の価値から半値近くまで暴落している。

だが、これは購入のチャンスではないだろうか?将来の世界通貨になりうるような価値のあるものであれば、半額の今が買い時ということになる。

 

だが今後は価格は暴落するだろう。少なくとも米国の金融政策が引き締められるなどして、緩和マネーが引き上げられれば一挙に相場が崩れる。

そもそも今仮想通貨が人気なのは「値上がりが期待できるから」であり、仮想通貨自体に価値を見出しているものはごく少数だろう。

 

<通貨の定義>

そもそも通貨とは

①価値尺度、②決済手段、③価値貯蔵をみたすものである。

だが、かろうじて②がNFT市場で役割を果たしている。実際にOpenseaにいけば全く役に立たないNFT(世界に一点物の画像データ)を購入することができるがお世辞にも美しいとは言えない。

 

価格変動が激しすぎて①③はまったく満たせていない。

1.突然自分の体重を2倍にしたり、半分にして表示する体重計は体重計として不適格だろう。しかし、そのような振れ幅の激しい秤が、ビットコインである。このようなものは価値尺度としての機能を果たしていない。

 

2.そしてそのような通貨は決済手段としても使いにくい。安定していない通貨で一定の価値のものを買おうとした場合、前日まで100ビットコインだったものが今日は200ビットコイン払う必要があり、明日には500ビットコイン用意しなければ買えないとなると、安定した経済活動は営めない。

 

3.そしてそれは使わずに価値貯蔵していたとしても同じである。

値上がりすれば喜べるが、老後の資金が突如半分の価値になるとしたらどうだろうか。

 

よってビットコインは通貨とは呼べない。あくまで投機商品である。

 

(ピーク時からの相対評価で買い時と判断すると。だが実際の価値はいくらか?誰にもわからない。なぜなら)